私がインプラントをしない理由【歯科医の断捨離】

大したことではないですし、インプラント反対派でもありません。
ただの断捨離です。

インプラントは必要でかつ必要としている人には適している治療だと思っています。
しかし巷で「簡単に誰でもすぐに快適に」というお手軽さをウリにするような治療では
ないと思っています。
ブログを継続して書く励みになりますのでポチっと押してもらえると嬉しいです。

公共・医療・福祉ランキング

スポンサードリンク




治療であることには変わりないですし、歯がない部分の最終手段としてならアリですが
インプラントありきの治療で進める事はあまりおすすめしません。

自分の歯を残そうとするより、抜いてインプラントにしましょうと
本末転倒な考えに陥る所も無きにしも非ずのようですし。。。

インプラント・ブリッジ・義歯 それぞれのメリットデメリットをちゃんと理解していただき、その上でどれを選んでもいいですよ。の後に インプラントを選びますならOKだと思います。

インプラントもセミナーが多くなり、「明日から施術できます」という
感じにお手軽感を出したものまでありました。

知識として知っておくことは良いと思います。

私はインプラントはお隣の歯科医院へ紹介するので自分ではしません。
治療計画の中の選択肢として患者さんへ説明しますが、どの治療も同じように
公平な気持ちで説明するように心がけています。

①インプラントは次から次へと改良が加わり、材料も道具もそろえる必要がある。

勉強しろ!といわれてしまうのを覚悟で書きます。講習会商売というものがあります。
新しいインプラントが開発されると
それに付随する道具も専用に新しく購入する必要もあり、個人の医院でそれを用意し
保管し、使用するには負担が大きすぎます。
その後のメンテナンスも 個人の医院の場合 高齢で廃業などの場合はどうするのかな?と
思ったことがあります。
自分では負いきれないのでいっその事インプラントを他の医療法人医院へお願いして
自分はその分別の事に注力した方がいいと見切りました。
労力、投資、講習会学会への参加時間を考えるとだいぶ楽をしていると思います。

②訪問診療へ行ったときに自力で歯磨きをできなくなった若い人を診た

インプラントに疑問を持った一つの理由です。
前日まで元気だったのにいきなり倒れて寝たきりになり 病院にずっと入院している人に
病院の訪問診療ではよく出会います。

病院の皆さんとても良く患者さんをケアしてくださっていますし
歯科の訪問診療を受け入れてくれるところは 口のケアについても健康についても理解してくださっている所なので安心ですが、
自力で歯磨きができない人の口は 他人ではなかなかお手入れしにくい場所です。

インプラントはメンテナンスが命です。骨に直接埋め込むわけですから
ダイレクトに感染を起こしやすいです。
寝たきりになり、インプラントが入っていて 歯磨きを自分でできないとなると
炎症が広がったり、取るにも相当に難しくなります。

ずっと健康でいられるかどうか というライフサイクルの問題を考えてしまいました。

不幸にも歯を失ってしまった場合に
(事故や先天性欠如など。喫煙者の歯周病からの抜歯した人はNG)
若いうちにインプラントをしてある程度の年齢になったら歯肉の下に埋めてしまうなら
まだいいかなと思いますが、
患者さんにとっては最終的に入れ歯になる覚悟をお話しする必要があります。

 

なんだかんだ書きましたが

必要な人に必要なだけ届けばいいと思っております。
私はインプラントによって人気がなくなった入れ歯に注力しています。
なぜならば もしインプラントがダメだった時には入れ歯しか方法がないのですが
インプラント人気によって入れ歯がちゃんと作れる先生と技工士さんがいなくなって
しまっているからです。

一周回って入れ歯の需要は無くならないと思います。

インプラントセミナー受講しない、インプラントの設備資金をかけない事と引き換えに
別の治療法へ時間と予算を割く事ができるようになりました。
あれもこれもは難しい。

ひとつの断捨離なのです。
スポンサードリンク



Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です